や行
養生(ようじょう/masking)
塗りにくい所や、汚れては困る所をマスキングテープ、新聞紙などで覆っておくこと。(塗料塗装用語集/塗料朝日)
元々は、体の養生(回復・保養)などから来ていると言う説がある。
建築工事や建築塗装の分野では、先に施工された箇所(例えば床面)周辺の工事例えば壁面・天井など)で、汚損・損傷しないように、紙・ポリのマスキング材(マスカー)・ポリシート(ノウポリ)・布シート・ビニールシート・プラスチック材などを、マスキングテープ・布テープ・床養生テープなどを用いて保護することを言う
また、外装の塗装工事などで近隣に塗料沫が飛んだり、外壁洗浄水が飛び散らぬようシートや飛散防止ネットを施したり、近隣の駐車車両を汚損しないよう、自動車カバーなどを覆うことも養生という。また塗装工事などでは、チリ際やサッシュ周りなど見切りをつけたい箇所などに、マスキングテープや、マスカーなどでの養生(マスキング)を塗装作業の前に行う。(塗らない所をマスキング)
※チリ際(ちりぎわ):角や入隅・出隅など。
塗装工事に限らず引っ越しの際などに、運搬作業を行う前にエレベータ内外・床・壁面などを保護材で覆い、傷が付いたり汚さないようにすることも養生という。
自動車の補修でも、塗装補修しない部分に塗装ミストが付着しないようにマスキング作業(養生)を行う。
このマスキング技術の優劣が、仕上がり品質を左右するとも言われる。
また、タイヤやミラーなどを覆う専用のマスキング用品も販売されていて、作業効率を図ることができる。
塗装作業に限らず社内作業行う場合では、シートカバー・ハンドルカバー・フロアーマット保護シートなども用意されている。
塗装作業に以外でも溶接作業やグラインダー作業の火花から、車体表面を保護するマスキング材や耐スパッターシートなどがある。
塗装工事や車輌塗装以外でも、何らかの形で保護するためにカバーなどをすることを養生という。
建設現場などで、重機が周辺の電線を損傷・切断しないようにカバーを施す作業。
コンクリート打設工事などで打設後硬化までの間、温湿度・防水の管理を行う作業も養生と言われる。