ま行
マンセル記号(まんせるきごう)
マンセル・カラー・システム (Munsell color system) は、色を定量的に表す体系の1つです。色彩を三属性<色相 (Hue)、明度 (Value)、彩度(Chroma)>によって表現します。マンセル表色系、マンセル色体系、マンセルシステムともいいます。
色相 (Hue):マンセルは色を5つ (R・Y・G・B・P) に分け、そこから中間にYR・GY・BG・PB・RPの5つを設けました。さらにそれらの色相を10で分割し計100色相としました。 基本10色に5という数値を割り当て、基本10色を更に10分割した色を1~4と6~10の数値を割り当てて、色名に付加して表現します。黄色であれば5Y、青緑であれば5BGとなります。
明度 (Value):黒、灰、白など色を基準に明度は決められました。無彩色の中で最も明るい白を明度10、最も暗い黒を明度0とし、その中間の明るさ、いわゆる灰色に1~9の数値を割り当てます。現実の色票(色見本)などでは、白は9.5、黒は1の値を用います。
彩度(Chroma):色のない無彩を0とし、色の鮮やかさの度合いにより数字を大きくしていきます。彩度は色相と明度によって最大値が異なります。 マンセル色立体では「上下(垂直方向)方向は明度」「色相環の外周までの距離は彩度」「明度の軸を中心とした環(立体を上から見た場合の時計の文字盤の文字の位置)は色相」を表します。
マンセル色立体の色の配列は、識別可能な最小の差をとって、それぞれの記号と番号をつけて表しています。 これをマンセル記号といいます。