あ行
エアレス塗装機(えあれすとそうき/airless unit)
アレススプレー用の機械で塗料を高圧にするポンプ、高圧用の塗料ホース、エアレスガン及び塗料の噴出口のノズルチップからなる。(塗料塗装用語集/塗料朝日)
エアレス塗装機のポンプには、プランジャポンプまたは、ダイアフラムポンプがあり、それぞれ駆動するための動力源により種類が区別されている。
■プランジャー式ポンプ
空気駆動式プランジャーポンプ
エアーモーター部とプランジャー部で構成されている。塗料吐出圧力はエアーモーターのピストンの上下運動で増してくるが、一定圧力になると圧縮空気が止まる。塗装作業が連続する限り、ポンプは稼働し続ける。小型から大型の機種まで幅広く機種があり、塗料の吐出圧と入力圧縮空気の関係は、プランジャ断面積とエアーモーターピストンの断面積比で決まる。
圧縮空気が供給され続ける間、連続稼働ができるため造船など、大面積で大容量が使用される現場などに最適な機種。
油圧駆動式プランジャーポンプ(ピストンポンプ)
これは電動・エンジン駆動式のもので圧縮空気の代わりに油(油圧)を使用した物。油は非圧縮体であるので作動が性格で、比較的コンパクト(空気駆動式に比べ)で高圧・大吐出量を得ることができる。
電動駆動式・エンジン駆動式プランジャーポンプ
モーター・エンジンの回転をギヤで減速し、クランク方式でプランジャーポンプを作動する仕組み。圧力調整をし一定量吐出し、空気駆動式に比べ比較的音が静か(エンジン駆動を除き)。原動機の能力が限られる(AC100V)ため、比較的小型の機種。
■ダイヤフラム式ポンプ
電動駆動式・エンジン駆動式
モーター・エンジンによって機械式・油圧式でダイヤフラムポンプを駆動させるものであるが、油圧式ダイヤフラムポンプが圧力が平均的に作用するので寿命がが長く圧力が一定していると言われ、現在ではほとんどの機種が油圧式になっている。
※プランジャーポンプとピストンポンプの一般的な違い
・ピストンポンプ:シリンダー内部のピストンを往復させ、2つの弁を組み合わせて吸込・吐出を行う。ピストン側にシールライン(パッキンなど)がある。
・プランジャーポンプ:プランジャーを往復させて吸込・吐出を行う。シールライン(パッキンなど)はポンプ本体側(シリンダー側)に取り付けられている。