基礎知識
テープを剥がした時に跡が残る原因とは?

塗装には欠かせないマスキングですが、いざ剥がした時に、テープの表面だけとれて糊がそのまま残ったことはありませんか?残ってしまった糊跡を剥がすには手間と時間がかかるので、なるべく糊が残るのは防ぎたいところです。そこで今回はテープを剥がしたときに跡が残る原因と対策について紹介していきます!
テープの糊が残る原因とは?

テープは基材と糊(粘着材)が剥離した状態で剥がしてしまうと、テープの跡が残ってしまいます。テープが剥離してしまうのには様々な原因があります。一例を紹介しますので、参考にしてみて下さい!
環境の問題
高温多湿や紫外線といった環境ではテープが剥離しやすくなります。よくある例で、雨でテープが濡れた後に太陽に当たると、糊が乾燥して下地に残ってしまうことがあります。
また紫外線に長時間当たることでもテープが劣化してしまうので、雨天が続く梅雨や真夏日など強い日差しの環境下は特に注意が必要です。
長期間の貼り付け
テープを長期間貼り付けておくと粘着剤が乾燥し、粘着の強度が増して糊が残りやすくなります。塗装が終わっている部分はなるべく早く剥がし、長期間の貼り付けておかないことを心掛けましょう。
ポイント
マスカーを貼る際に、マスキングテープを貼った上からマスカーを貼ると糊残りが出にくくなります!
劣化したテープを使っている
テープは保存環境などにより接着面が溶けて劣化している場合があります。粘着面が溶けている(粘着面がベタベタしてる)テープの使用はなるべく控える方が良いでしょう。
被着体と粘着剤の相性
被着体(テープを貼る素材)ごとに、テープを使い分けることも大切です!
凹凸面には布テープのゴム糊の方が凹凸に入り込みやすく、隙間から塗料が入りにくくなります。マスキングテープの場合は粗面用などを選ぶと多少伸び縮みします。他にも、砂まきタイプや凹凸の激しいサイディングボード、リシン面やスタッコ面にも使用出来る物があります。
平らな面ではマスキングテープやフィルム系テープなどが効果的です。また下地に塗装膜があり、布テープなどの強い粘着力では剥がれてしまう場合は、マスキングテープの中でも弱粘着の物を選ぶと下地が剝がれにくくなります。
最後に
テープを剥がした際に糊跡が残ってしまうのは、上記の通り色々な原因があります。あくまでも一例ですが原因を知り対策をすることで、今後の面倒な糊除去の手間を減らしましょう!